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Moveな社会NO!!     小やかなHappy Movies的な日常風景から・・・


by pamela-ferrand
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「四人の食卓」観た!Goodな脳裏を突き刺す不条理映画

「四人の食卓」観た!Goodな脳裏を突き刺す不条理映画_a0007492_121829.jpg二度、面白く異なった視点で鑑賞しました。
そして、信じるものは、受け入れられると!
人間不信がなくなり、
浄化され清々しく
劇場を後に出来ました。

この映画は単なるホラー映画ではなく、
急成長した現代都市社会の人間不信
不条理映画として観ることが出来ました。
ー蛇足ですが、黒澤さんの答えの無い
不条理映画「羅生門」をこの作品で
思いだしました。

社会の急成長で、現代韓国市民が
その変化に心がついていけず
家族崩壊が起きている事を通し
(死を見たことによる)記憶の傷=人生の痛み
を共通点にし、心の葛藤を深層心理学的に
各登場人物を描いているところに
この映画の興味度、面白さがありました。
日本でもついこの前まであった記憶新しい
社会状況と照らし合わせなっがらみると、
分りやすくなると思います。


登場人物はみんな違うことを言い、
謎が謎をよんでいることに私は、
ドラマが進むほどに、登場人物を信じなくなり
受け入れる(観る)器が一杯になったところで、
ヨンが自殺します。
このシーンで、私は救われました。
残酷ではありますが、
チョン・ジヒョンさん演じるヨンと
パク・シニャンさん演じるジョンは
お互い信じあい、受け入れたのではないでしょうか。
この映画は若さゆえ愛の力が破局へと導く、純愛映画でもある気がします。
ーこれは死によってお互いを浄化する「ロミオとジュリエット」を思いました。
また、それは若い二人の出会い時期のすれ違いが、二人を苦しめ葛藤させ不倫関係に陥りそうになった時にお互いの感情が器一杯になり、
一気にラストでヨンは息子のいる死を選び、ジョンは婚約者のもとに帰り、
お互い純真な心で浄化解放されたからです。
生と死で違いますが
「羅生門」のラスト、赤ん坊を抱き帰る姿の清々しさに近い開放感で
救われました。

こんなところが面白く、また観たくなりました。
次観る時は、自分の感情が変化していると思いますので、
また違った感想になると思います。
この映画には、答えの無い映画ですので、人それぞれの感想が生まれると思います。
それがこの映画の醍醐味でしょうか。

この様な、現代韓国社会の歪に、今韓国女優No1のチョン・ジヒョンさんを
抜擢した韓国映画界の力をみせられ、前作のイメージを180°変え挑戦していく
韓国女優に脱帽しました。


一つ教えてもらいたいんですが・・・、
ジョンが地下鉄近くで七針縫ったなど携帯で話している場面において、
画面上側(右手)で地下鉄から出てくる女性は今回の役とは違う
チョン・ジヒョンさんではないでしょうか。
「猟奇的な彼女」のような性格で歩いてた気がしましたので?
ちょっとした監督のお遊びでしょうか、
それともわたしの見間違えでしょうか・・・・?

まだまだ、この作品において整理したいことがありますので
 GODを待ちながら
色々の視点から考察し、徐々に書きたしたいと思います。
それだけ面白かった作品でした。

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by pamela-ferrand | 2004-06-07 12:19 | Cinema